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水が腐るってホント?その理由と腐らせない為の3つの防止策を解説!

わたしたちが生きていく上で必要不可欠な水。

万が一に備え災害用にと保存している方もおられるでしょう。

しかし保存方法を間違えてしまうと、いざというときに口にできない腐った水になっているかもしれませんよ。

今回はこの「水は腐るのかどうか」という事について詳しくご紹介していきましょう。

水は腐る?腐らない?

炭素(C)がヒント!

まず「物が腐る」ということについてご説明していきましょう。

腐るということは「細菌の働きにより植物性・動物性のものが分解され元の状態から変化すること」を言います。
つまり分解される有機物がなければ、腐ることはないのです。

この有機物があるかどうかは、炭素(C)を含むかどうかで判断することができます。
二酸化炭素やダイヤモンドなどいくつかの例外はありますが…

  • 炭素(C)がある:有機物
  • 炭素(C)がない:無機物

大まかにこう判断して良いでしょう。

さて、水の化学記号はみなさんご存知のように「H2O」です。
「水素原子が2つ=H2」と「酸素原子1つ=O」で構成されています。

つまり水は炭素を含まない無機物になります。
そのため水そのものが腐ることはないのです。

ちなみに「腐る」ことがわたしたちにとって嬉しいこともありますよね。
例えばチーズや納豆、お酒もそうです。
しかしこれらは「発酵」と呼ばれています。

  • わたしたちにとって有益なもの:発酵
  • わたしたちにとって不益なもの:腐敗

と判断して良いでしょう。

水が腐っているってどんな状態?

「炭素を含まない無機物だから腐ることのない水」ですが、白く濁っていたり、異臭を感じたことがある人もいるでしょう。
実は「腐っている」と判断されることもあるのです。

「水が腐る」というのは「水に含まれている何かが腐っている」ことです。

例えばペットボトルの飲み口に細菌がつくこともあります。
空中に浮遊している微生物が水に溶け込むこともあるでしょう。

このような細菌や微生物は、有機物ですので当然腐ります。
つまり水そのものは腐らないけど、水に含まれている有機物が腐ることで、腐った水になることはあるのです。

水道水の注意点!

「カルキ臭」は腐らない証?

わたしたちの1番身近にある水と言えば、水道をひねることで出てくる水道水です。
この水道水には塩素(カルキ)が含まれていることは多くの方がご存知でしょう。

このカルキは細菌などの不純物の繁殖を防ぐことを目的としています。
蛇口から出てくるその時まで、人体に有害な大腸菌や病原体を消滅させる働きがあるのです。
もちろんそれらを100%消滅できるわけではありませんが、高い効果を発揮してくれています。

しかし「カルキ臭」と呼ばれるように、カルキは決して良いにおいではありませんし、「カルキは体に悪い」と判断し浄水器を設置するご家庭もあるでしょう。

もちろんそのまま料理に使う、その場で飲むというのであれば、浄水器を通した水道水でも問題ありません。

ただひとつ覚えておいて欲しいことがあります。
それが「カルキを抜いた水道水は菌や微生物が繁殖しやすい状況の水」だということです。

  • 水道水-カルキ=腐りやすい水

これをしっかり覚えておきましょう。

そのため「浄水器を通した水」、もしくは「数日放置してカルキ抜きをした水」を保存してしまうと、カルキを含んだ水よりも圧倒的に早く腐ることになるのです。

何日放置すると危ない?

例えカルキを含んだままの水道水であっても、そう長く保存できるものではありません。

真夏の日光が当たっていれば、1日もたたずに品質は変化すると言います。
日の当たらない場所で4日、冷蔵庫で1カ月ほどしか持たないのです。

水道水を上記期間以上に保存したのであれば、それは飲み水ではなく生活用水として利用するようにしましょう。

水を腐らせないための3つの防止策

先述したように水そのものは腐らなくても、中に細菌などが侵入していれば腐敗の原因となってしまいます。

自然水を汲んでくる、水道水を保存するなど「容器に入れて保存する」という事をする時には、その容器が清潔でなければなりません。

またできるだけ空気を含まないように、容器が許容できる満タンまで入れることをおすすめします。

保存方法を守る

保存用の水として市販のミネラルウォーターなどを選ばれる方もいるでしょう。
その時はペットボトルに書かれた保存方法を必ず守りましょう。

商品によって異なりますが…

「高温、直射日光をさけ保存してください」
「直射日光をさけて保存してください」

など必ず記載されています。
これらを守ることで、より腐敗を防ぐことができます。

開封後はできるだけ早く飲む

自ら汲み置きした水も、市販のペットボトルも同じです。
開封したならできるだけ早く飲み干すようにしましょう。

空気に触れればそれだけ細菌の侵入を許してしまいますし、品質の変化も早くなってしまいます。
「1つの容器に入れた水を長期に渡って少しずつ飲む」という行為は決しておすすめできません。

「水は腐る」と認識しよう

水そのものが腐ることはありません。
しかし一切の細菌や微生物の侵入を防ぐことは非常に困難なことです。

ですので「水は腐るもの」と認識しておきましょう。

災害時用などに水を保存したいのであれば

  1. 清潔な容器で細菌や微生物を少なくする
  2. 容器いっぱいに入れなるべく空気に触れさせないようにする
  3. 直射日光や高温多湿は避け保存する

この3つを意識するようにしましょう。

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