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水を飲まないとどうなる?命を脅かす恐怖の症状とは

それは1番身近で手軽な飲み物でもある「水」です。

例えば風邪などの体調不良で病院へ行ったとき、点滴を打たれた経験はありませんか?
実はあの点滴も、水と電解質で出来ているんですよ。
それだけ人間の健康維持には水が欠かせないものなのです。

ではそんな大事な水を飲まないでいると、私たちの体はどうなってしまうのでしょうか。

今回は水を飲まないことで出てくる症状や、リスクが高まる病気など、命を脅かし兼ねない恐ろしい現実をご紹介していきましょう。

人間の体の半分以上は水分でできている!

何故人間の体には水が必要なのか、それは人間の体のほとんどが水分でできているからです。

これは年齢や体型、BMI値によっても差はありますが、おおよその水分含有量は以下のようになります。

胎児約90%
新生児約75%
子供約70%
成人約60〜65%
老人約50〜55%

いかがですか?
どれだけ年を重ねたとしても、体の半分は水分でできているのです。

ちなみに臓器ももちろん水分含有量の多い部分です。
例えば脳や心臓は3/4が水分ですが、これはバナナに含まれる水分とほぼ同量です。

また肺の水分含有量は83%で、これはリンゴとほぼ同じでなんですよ。
体を支える固い骨ですら、31%が水分なんです。

こんなにもたくさんの水分がある理由、それは体の機能を正常に働かせるためです。
体内の水分は関節の保護、体温の調節、脳と脊髄の成長を助けるといった数多くの大事な役割を担っています。

これらの機能がなくなれば…
命を脅かし兼ねない症状が出るのも頷けますよね。

つまり失った水分は補給して、体内の水分量を一定に保つ必要があるのです。

毎日水分をしっかりと取ることで、心臓発作、糖尿病、ガンのリスクを減らすことができるという研究結果もあるくらいなんですよ。

水を飲まないままでどれくらい生きられる?

では水を飲まないままでどれくらい生きることができるのでしょうか。

人間は水さえとっていれば、例え食べ物を食べなくとも2週間から3週間は生きられるそうです。
しかし水を一切とらない状況では、持っても3日から4日で命を落としてしまいます。

食べ物がないことよりも、水がないことの方が断然早く命の危機を迎えることになるのです。

では水を飲まない状況でいると、人間の体にどのような症状が現れることになるのでしょうか。
次項で詳しくご紹介しましょう。

水を飲まないとどんな症状が出るの?

先ほど「人間の体は半分以上が水分でできている」と言いましたね。
実はこの水分量のうちの20%が失われると、人間は死に至ると言われています。

何%失えばどのような症状が出るのかまとめてみました。

  • 1%失われる:のどが渇いてくる
  • 5%失われる:脱水症状や熱中症などの症状が出る
  • 15%失われる:生命活動の維持に支障を来たす
  • 20%失われる:死亡する

5%失うことで出てくる脱水症状や熱中症でも、最悪死に至ることがあるくらいです。
20%失うことの怖さがわかりますね。

また10%未満でも、数々の症状が出てきます。

  • 倦怠感
  • 吐き気
  • 肌の乾燥
  • 血圧低下
  • 思考能力の低下

など、その悪影響は計り知れません。

また脳が水分不足になってしまうと、普段よりもより多くのエネルギーを欲します。
そのため一時的に脳の大きさが縮むこともあるんですよ。

尿の色が濃くなったら要注意!?

尿は健康状態のパラメーターとして見ることができますが、この色が濃くなったら、水分が足りていない証拠かもしれません。

体内の水分が取れているかどうかは、脳の視床下部が判断しています。
体内の水分が少なくなると、視床下部の感覚受容器から「抗利尿ホルモン」が分泌されます。

この抗利尿ホルモンが腎臓に届くと「アクアポリン」というタンパク質を多く作り出してしまうのです。
このアクアポリンは、血液中に吸収される水分量を増加させる働きがあります。

つまり血液に水分が取られてしまうことで尿に含まれる水分が減り、その結果尿の色が通常よりも濃くなるのということです。

これだけが指標となるわけではありませんが、ひとつの目安として覚えておきましょう。

水を飲まないことでリスクが高まる病気とは

では水を飲まないことで、どのような病気のリスクが高まるのでしょうか。
これは大きく4つに分類することができます。

1:血栓による病気

体内の水分量が減ると、血液がドロドロになって血流が悪化してしまいます。
そのため「血栓」という血管を塞いでしまう病気になる可能性が高くなるのです。

例えばこれが脳の近くで発生すれば脳梗塞になりますし、心臓の近くなら心筋梗塞を引き起こしてしまいます。

ちなみに血栓が起こりやすいのが起床直後です。
寝ている間にも、人間は500ミリリットルの水分を失うと言われています。

夜中にトイレに行くことを避けるために、寝る前の水分を控える人もいるでしょう。
しかし寝る前にもしっかりと水分を補給しておくことで、血栓による病気を防ぐことができますよ。

2:うつ病など脳への影響

体内の水分量が減ると、より重要な器官に優先的に水分がまわされることになります。
その順番としては肺・心臓・脳の生命維持に必要な順番です。

最後まで守られる脳にすら水分が足りなくなってしまうと、死に直結する恐ろしい病気の数々が待っています。

先ほども言ったように、脳が収縮してしまうことで言語能力や運動機能に後遺症が出ることもありますし、高齢者であれば認知症リスクも高まります。

また脱水になると脳のトリプトファン量に影響が出ることもわかりました。
これにより脱水症状の初期ではイライラしやすくなったり、脱水症状が悪化するとうつ病になる可能性もあるのです。

3:糖尿病

成人病のひとつとも呼ばれる糖尿病のリスクも高くなります。

脱水状態が続けば、膵臓はインスリンを上手に作り出すことができません。
糖尿病はこの「膵臓が上手にインスリンが作れない」ことで発症する病気です。

つまり水分が足りないことで血糖値が上がるのに、それをコントロールするためのインスリンが不足してしまうことになるのです。

4:ヒスタミン発生=痛みを伴う病気

水分不足は体内のヒスタミン量を増やしてしまうことがわかっています。
ヒスタミンは痛みやアレルギーの原因物質です。

これにより痛みを伴う様々な病気のリスクが高まります。

  • 喘息
  • 鼻炎
  • リウマチ
  • 腰痛
  • 慢性的な膝の痛み

これらの一見すると水分含有量とは関係のない病気でも、そのリスクは高まるのです。

水は健康維持に必要不可欠!

いかがですか?
水を飲まないでいることがどれだけ健康に悪いのかお分かり頂けたのではないでしょうか。

ちなみに水を飲むことを「味がない」などの理由で苦に思われる方もいるでしょう。
そんな方は食べ物からでも摂取することができますよ。

例えばイチゴやきゅうり、ブロッコリーなどは90%が水分でできています。
他にもフルーツは全般的に水分含有量が多く、他の栄養素も優れているのでおすすめです。

とはいえ、食事でとれる水分は、1日に必要な水分の1/5程度にしかなりません。
やはり水は直接飲むのが1番ですので、ぜひ健康維持のためにも、積極的に水を飲む習慣を身につけることを目指しましょう。

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