水分補給に最適な5つのタイミングと自分に必要な水分摂取量を知る方法
人間の体は、その半分以上が水分でできています。
赤ちゃんでおよそ80%、成人では60%ほど、高齢者でも50%以上が水分でできているんですよ。
わたしたちが水を飲まなければ死んでしまうのは、この体内の水分含有量を一定に保つ必要があるからです。
ではこの体内含有量を上手に保つためには、どんなタイミングで水分補給をすれば良いのでしょうか。
今回は効率よく水分補給することができる、5つのタイミングをご紹介していきましょう。
水分補給の適切量を知ろう!
適切量には個人差がある
水分補給のタイミングを知る前に、まずはどれだけ飲めば良いのかという適切量を知りましょう。
適切量には大きな個人差がありますので、これを知らなければいくらタイミングを計っても意味を成しません。
適切な水分補給量には関しては様々な説がありますが、自分の体重の4%ほどだとされる説が一般的です。
50キロであれば2リットル、80キロであれば3.2リットルになるというわけですね。
ただ冒頭でもお話したように、年齢によっても体内含有量は異なります。
そこで年齢・体重の2つを使い、より正確に計算してみましょう。
1:まずは年齢に応じて、体重に以下の数字を掛けましょう。
・30歳未満の場合:×40
・30歳以上55歳以下の場合:×35
・56歳以上の場合:×30
2:上記で出た数字を「990.5」で割りましょう。
これがあなたの正しい水分補給量です。
「29歳・体重45キロ」の方であれば「45×40÷990.5=1.817…」になり、およそ1.8リットルが適切量です。
これが「45歳・体重70キロ」になれば「70×35÷990.5=2.473…」でおよそ2.5リットルになるというわけです。
食事からでも水分補給はできる
上記の計算で水分補給すべき適切量を知ることができました。
しかしそれだけの水を必ず飲まなければならないというわけではありません。
なぜならわたしたちは食べ物からも水分を補給することができるからです。
これも何を食べるのか、どれくらい食べるのかでも大きく異なりますが、おおよそで1リットル分は食事で水分補給できていると言います。
ですので上記で出した数字から1リットルほど引いた数字、それがあなたの飲むべき水分補給量だと考えましょう。
水分補給を効率よくするための5つのタイミング
「体に良い」のに「水分補給に向かない」のは何故?
それではそれぞれの適切量がわかったところで、早速おすすめの水分補給タイミングをご紹介していきましょう。
1:寝起き
まずは起きてすぐです。
人は寝ている間にも汗や不感蒸泄として水分を失っています。
そのため起きてすぐは軽度の脱水症状状態になっているのです。
「寝起きは頭が痛い」
「体が重くすぐには動けない」
なんて方はいませんか?
もしかしたらそれは脱水症状によるものかもしれません。
そこで起きたらすぐにコップ1杯ほどの水を飲みましょう。
そうすることで脱水症状を治すことができますし、まだ起ききっていない脳や内臓を目覚めさせることができますよ。
2:食前
次に飲むべきタイミングは食前です。
ただし食事の30分前ほどが良いでしょう。
あまりにも直前に飲み過ぎると、水によって胃酸が薄まり、消化機能に支障を及ぼす可能性があります。
また30分前に水分補給をすることで、空腹感を抑え食べ過ぎを防止することもできますよ。
3:運動前
これはする人としない人がいるかもしれませんが、もし「今から運動をするから汗をかく」と分かっているのであれば、運動前にも水分補給をしておきましょう。
汗をかいた運動後に飲むことも大事なのですが、汗をかいた後ではすでに体内の水分含有量が減った状態となりますので、脱水症状を起こしかねません。
水分補給を効率よくするための最大のポイントは「水分が足りない状況を作らないこと」です。
4:入浴前後
運動をしない人でも、入浴は必ずすることでしょう。
人は入浴時にも大量の汗をかいています。
汗をかけば体内の水分含有量が減り、血液がドロドロになってしまいます。
そのため心疾患や脳血管疾患などが起こりやすいのです。
高齢者が入浴時に心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすくなるのも、入浴によって体内の水分量が減るためです。
そのようなリスクを下げるためにも、入浴前、そして上がったあともしっかりと水分補給をしておきましょう。
5:寝る前
最後におすすめするのが寝る前です。
夜中にトイレに起きたくなくて、寝る前には水分を控える方もいるでしょう。
お子様にも「おねしょするから」という理由で水分補給をさせないご家庭もあるのでは?
しかしこれをしてしまうと、朝起きたときに軽度の脱水状態で目覚めることになってしまいます。
また成長ホルモンは寝ている時に分泌されるものですので、体内に充分な水分がなければ成長を妨げることにもなってしまいます。
先ほども言ったように「水分不足状態を作らない」ということを心掛け、寝る前でもしっかりと水分補給しておきましょう。
正しいタイミングで賢く水分補給しよう!
水分補給を効率良く行うための5つのタイミングはいかがでしたか?
ご自分の適切量を計算した時は「こんなに飲まなきゃいけないの?」と感じた方もいるでしょう。
しかし今回ご紹介した5つのタイミングはもちろん、それ以外でも小分けにして飲めば、1回に飲むべき量はそう多いものではありません。
健康的な日々を過ごすためにも、今回ご紹介した情報を参考にして、賢く水分補給を行うようにしましょう。
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